コラム - 木育について 

『食育』と並んで『木育』という言葉を見かけるようになりました。平成18年度9月の森林・林業基本計画では「市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるために、多様な関係者が連帯・協力しながら、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、木材利用に関する教育活動を推進する」ことが提唱されました。

日本の木の文化の代表選手といわれた杉や桧が外国産の木材を使った住宅建築や石油化学製品のモノづくりが盛んになったこの50年で、その価値が忘れ去られてしまいました。いったん山に目を移せば戦後植えられた杉や桧がたくさん伐採時期を迎えています。経済性と効率優先で進んできたモノづくりに立ちどまり木のことを考える、木に触れてみる。そんなことが大切ではないでしょうか。木は無くしかけている木の文化のことや環境のこと、世界の情勢まで教えてくれます。

色々な分野の人が横に手をつなぎ森林を循環させることが急務になっているのではないでしょうか?小さな時から木に触れて親しむことが大事という木育が実践されて、木とともに育ち、木を好きな人が増えることに期待します。木を科学の目だけではなく芸術や文学、人が生きる支えとして見つめることで、木そして森は豊かな知恵を与え感性を育んでくれるでしょう。

もく(木)の会では『木育』の一環として、子どもたちを対象に木のおもちゃづくりを行いました⇒こちら

※ 木育について詳しく知りたい方は
(財)日本木材情報センターのホームページ をご覧ください