賛助会員の横顔「竹内工務店」 

シリーズ 2025.4.17

㈱竹内工務店の3代目竹内さんから ㈱竹内工務店・京都嵯峨野にある営業所―太秦トキワ荘―2階で 
多くの画像を使って、創業明治45年からの会社の履歴、建築への取り組む姿勢や理念、地産地消、産官学と協力して山や森を育て、木を活かし、次世代に引き継ぐ活動等について聞きました。その原点は此処嵯峨野が大変豊かな自然の中にある事と思われます。

太秦トキワ荘(外観) 鉄骨造の倉庫を木質化のシェアオフィスに改修して一般公開

太秦トキワ荘(1階)   共有のワーキンスペースでは 親子木工教室開催

太秦トキワ荘(2階) デザイナーの為のレンタルオフィス、コワーキングスペース、ものづくりスペース

竹内工務店とは2007年からお付き合いいただいています。明治45年創業で3代目の竹内さんは、若いころ化野念仏寺前の住宅建築で、風致地区の規制よりも、伝統建築物保存地区内の街並み景観が優先され「建物は風景を作る」という事を教わった。と述懐されています。

京の西北—嵯峨野は北山や桂川の豊かな自然環境に囲まれた美しい四季の変化に富む地域です。平安時代より天皇家や貴族が 此処嵯峨野の自然を求め、多くの離宮や山荘や寺社建築を建て、高度な文化を生み出し、育ててきました。

社の理念は、地元密着を基本とし、地産地消、京の木、嵯峨の手(職人)を大切にして、嵯峨のユーザーに住宅を提供してこられました。

古民家リノベーション  設計監理:もく(木)の会 山本恭子  施工:竹内工務店

竹内工務店作成の嵯峨地図は その膨大な施工履歴が示され、地元の信頼の大きさが判ります。

また竣工事例は木楽の家シリーズとして冊子にまとめられて、ユーザーに親切な提案がされていました。

地元嵯峨で活動している建築士 もく(木)の会メンバー 山本恭子の作品は 
「木楽の家Ⅶ -薪ストーブのある家」 及び 「木楽の家Ⅸ -京北の家」に掲載されています。

伝統民家リノベーション設計・施工:竹内工務店

一方 主業務とは別に竹内さんが情熱を注いでいるのが、地元京都市、建築士、大学、業界などの産官学と協力して、山や森を育て、木を活かし、次世代に引き継ぐための活動仲間を育て、地域を超え、年齢を超え、職種を超えて多岐にわたる行動に繋げていることです。

その仲間には 

  • 杣人(そまびと)工房、嵯峨・木のこゝろ風(Fuu)。 
  • ヤマケン。
  • 京北WSP 

 等があります。

竹内さんの子どもたちへの思いは「木を知らない子供たちが増えている。木を触って感じてもらいたい。」太秦トキワ荘で開催される「親子木工教室」や、来月3月29日に林業家の人と行う木のこゝろ風(Fuu)主催の「植林体験会」の案内がありました。

もく(木)の会へは「若い人に繋げて欲しい。」と熱い言葉を頂きました。

[山本堯子]