見学会「駒井家住宅」(6月7日)

見学会 2019.6.7

叡山電車の茶山駅から白川疎水沿いに10分ほどの歩くと京都市指定有形文化財の駒井家住宅に到着しました。雨で洗われた庭の新緑の木々に囲まれて、静かにたたずんでいるという風情です。

円熟期のヴォーリズの設計によるもので、1927年に建てられました。環境に配慮したデザインの豊さに加えて、住み心地を考え、健康的な合理的な建築を目指したと言われる設計思想は、比叡山など廻りの風景を取り込める各部屋の大きな窓や ソファの下を使った収納に見られるような生活への気配り、緩やかで上がりやすい階段などにあらわれるヒューマンスケールなど、多くの場所で感じられました。

京都市指定有形文化財のこの住宅は、現在公益財団法人「日本ナショナルトラスト」によって管理公開されています。今回の見学会に参加できなかったみなさんもぜひ見学されることをお薦めします。