万博見学記 ~大屋根リング編~

活動報告 2025.5.31
大屋根リングの下を歩く小学生           
竹中工務店共同企業体
の接合部      
大林組共同企業体の接合部   

 EXPO2025大阪・関西万博を訪れて見たこと、感じたことを報告したいと思います。会場にはいろいろユニークな建物がありますが、なんといっても今回の万博で一番印象に残った建築物は「大屋根リング」ではないでしょうか?

 この建築物は、日本の伝統工法である「貫工法」(柱と柱の間に貫を通し、その上部にくさびを打ち込んで固定する工法)を用いており、3工区に分けて、3つの共同企業体が施工しました。現行の耐震基準を満たすために、それぞれが独自の接合金物を採用しています。事前にその予備知識があったので、実際の留め方を確認してきました。                     

 まず最初の竹中工務店JVは左の写真のように鉄くさびを使用し、古建築のようにくさびのみが見える仕上げにこだわったとのこと。次に大林組JVはくさびを使用せず、梁に埋め込んだボルトと金属プレートで強度を確保。最後の清水建設JVは、他のパビリオンなどを見ているうちに時間が過ぎ、接合部の写真が撮れませんでしたが、LVL(単板積層材)のくさびを打ち込み、耐震強度を確保するため引きボルトで締め付けて固定した、とのことです。

 私が訪れたのは5月ですが、かなり蒸し暑く、大屋根リングの日陰と通り抜ける風、休憩できるベンチは有難かったです。               

[ 安田里美 ]