もく(木)の会とは
もく(木)の会は1999年関西の女性建築士が集まり発足しました。
シックハウス問題が世間を騒がし、健康住宅への意識が高まり始めた頃。
「少しでも多くの人に健やかに暮らせる空間を提供したい。
国産の木材を使うことで山の元気を取り戻したい。」
そんな想いで小さな種をまきました。
まずは私たちが学ぶことから。
こうして始まった活動は、2001年10月ともに学ぶ会員を募集することへとつながり、
2003年10月には有限責任中間法人、2007年5月にはNPO法人となりました。
この苗木を大切に育て、その名の通り、木、それも大樹になりたいと願っています。
住まいを通して、私たちと山のつながりをともに学んでいきませんか。
セミナー、現場見学会、ワークショップ、木育・住宅相談「木もちいいcafe」、体験ツアーなど、年間を通して様々な活動を企画・運営しています。
直接出会い、話すこと。そこから新しいなにかが生まれてくることを信じて。
詳しくは「お知らせ」ページでご案内しています。
新築・リフォーム、シックハウス対策、木を取り入れたインテリアなど、お気軽にご相談ください。
生活者として、子育て・介護の経験者として、住まいのプロがお手伝いします。
一級建築士をはじめ、福祉住環境コーディネーター、住環境コンサルタント、インテリアコーディネーター、施工管理士、大学講師経験者など様々なメンバーがいます。私たちが共に学ぶネットワークがあります。
健康に過ごすための空間を一緒に考えていきましょう。
お電話、メールでのご相談、事務所にお越しいただいての初回相談は無料で承ります。
現地調査などを含む有料相談、設計・施工については各メンバーとの直接契約になります。
「時間とはすなわち生活なのです。そして、生活とは人間の心の中にあるものなのです。」
ミヒャエル・エンデ『モモ』より
住まいは「人」の暮らしそのものです。
遠い記憶を辿れば
うっかり落としたオモチャや転んでしまった私たちを優しく受け止め、
ちょっぴりへこむ木の床がありました。
雨が降ったら水を吸って、乾いてきたら水を出して、空気を潤してくれる土の壁・障子紙がありました。
暑い夏には風の通り道をつくり、寒い冬には空気の層で私たちを寒さから守ってくれる縁側がありました。
紙はやぶれたらまた貼ればいい。
無垢の木は毎日磨いてやれば、味わい深い光沢を放ち、
昔、オモチャでできたへこみもいつしか笑っている様に見えるかもしれません。
人はこの世に生を受け、成長し、やがて老いてゆきます。
住まいはいつもそんな私たちと共に在ります。
人も住まいもお互いの声に耳を澄まして、暮らすことの大切さ。
少し立ち止まり、日常に流されることなく、暮らしを共に見つめることから始めませんか。
―急がないで、ゆっくりと。
「森は肺、干潟は腎臓、川は血管」
今、地球では毎年日本の面積の3分の1の森林がなくなっています。
そして生活が便利になることと引き換えに空気中の二酸化炭素が増えています。
森林の国、日本に私たちは暮らしています。
元気な山は土中に水をしっかり蓄えています。
元気な木の根はしっかりと土をつかみ、災害から私たちを守る「緑のダム」になってくれます。
元気な山は二酸化炭素をたっぷりと吸い込んで空気をきれいに保ってくれます。
元気な山はきれいな川の始まりでもあります。
日本の山は元気ですか?
山の元気を保つためには、植えた木が込み合って1本1本が痩せてしまわないよう「間伐」をします。
山の元気を保つためには、木を伐った後、次の木を植えてやります。
こうして、いつも山の手入れを怠らず、山を守りながら木材を使うことで、山の、人の生命をつないでいきます。
住まいの素材を選ぶとき、私たちの暮らしを守る山のことを考えていますか?
日本の山の木で家を建てると、山がほんの少し元気になります。
日本の山の木で家を建てると、子ども達の未来をほんの少し守れるかもしれません。
一人一人がほんの少し、山のこと、環境のことを考えることが、
私たちの、子どもたちの未来を守ることに繋がっています。
私たちと共に学び、考え、行動してゆきませんか。
「本当に大切なものは、心で見ないと見えないよ」 サン・テグジュペリ『星の王子様』より
たくさんのものに囲まれた現代、住まいの材料も大きく変わりました。
新たな科学技術で生まれた”もの”は、私たちに夢を与えてくれました。
しかし、便利な”もの”も使い方をあやまると危険なものに変わります。
人と”もの”との間にも、ほどよい関係があります。
シックハウスはそんなバランスが崩れた結果なのかもしれません。
便利なこと、安全なこと、綺麗なこと・・・。
古いもの、新しいもの・・・。
何が大切で、何を選び、どう付き合うのか、ひとりひとりが考えるときではないでしょうか。
今の私たちと”もの”の関係を、共に見つめ直してみませんか。