光照寺門徒会館
2014.7.31
2012年3月、富山県氷見市の光照寺より門徒会館の設計依頼がありました。
門徒会館の概要
●祈りの場としてのホール 100人ほど入れる広さ
●地域の人が集まれるデイサロン,ギャラリー
●2階は納骨所
建設場所はお寺の境内にあった幼稚園を解体した跡地です。境内には木造の瓦葺き本堂,庫裏、駐車場があり、既存の建物との調和を配慮しながらも門徒会館が地域のランドマークとなる建築。矛盾したさまざまな設計条件を整理しながら多くの基本設計を提案し、12月末に実地設計を終わり、予算の調整、確認申請ののち、2013年3月に起工式、2013年10月に竣工式を迎えました。
門徒会館は
鉄筋コンクリート造2階建、1階床面積184,68㎡、2階床面積132,63㎡ 延べ面積317,31㎡
祈りの場としてホールは祭壇に光が落ちるように演出。
壁、天井の仕上げは荒々しい土壁仕上げ,床は無垢材のイタヤカエデ貼りです。
ラウンジは吹き抜けの高いガラス窓から柔らかい光につつまれた空間、2階に昇る階段は軽やかな鉄骨にイタヤカエデ材を貼り、優しさを表現しました。ギャラリーに家具のような湯沸し台を設け、来訪者が各々、お茶を飲めるようにしました。
2階の納骨室の中央の天井は高くトップライトより柔らかい自然光が入るように、夜は周辺の照明塔になるように考えました。お寺全体の雰囲気に合わせて、外壁は本堂と同じ白色にしました。住職さんより、想像した以上の建築が竣工できたことを感謝されました。建築は施主、設計者の想いと協力で良い建築ができます。もちろん工務店の協力も大切です。