〝杉でリフォーム″基本を大切に取り組みました !

 2020.9.5

令和元年6月15日朝日新聞の朝刊に一面大で特集「杉の効用」 が掲載されました

新聞を読んで自宅を杉でリフォームすることを望んでいる方から、もく(木)の会に「一度自宅を見に来て、相談にのって欲しい。」と連絡を頂いたので、私が担当することを申し出ました。
この記事は京都大学名誉教授川井秀一先生(木質材料学)を中心に、産((有)ホームアイ)、官(大阪府)学(京都大学)が十年以上かけて、杉に取り組んできた成果です。

私はメンバーの一員としてこの研究に参加させて頂きました。研究の目的は、すでに知り尽くされていると言われていた杉を”杉が気持ちいい!”のは何故か?ということを原点に戻って明らかにすることでした。

桧で造られた正倉院には、杉の唐櫃(からびつー収納庫)に様々な御物が保存されています。ここにヒントがありました。”何故1250年も保存出来たのか?”を解明するために、温湿度の測定、杉の空気浄化作用の実験などを行い、杉の持つ優れた機能が明らかになってきました。この他、人に及ぼす実験も行われ、リラックスできる、ストレスが少ない、疲れにくいなどの効果も数値化されてきました。

 

ご相談は築33年の重量鉄骨造2階建(延約126㎡)の2階西南の角の14畳大の洋室を杉で改修したいというお話でした。現在入院中の娘さんのために、予算を掛けずにどこまで良質な空気環境が出来るか?プランと見積を検討する中で杉の特性を生かす為の予算は出して頂く事をお願しました。娘さんご本人の情報が皆無の中で―徹底して空気浄化に特化した空間―を造ることが出来るか?を目指しました。

① 先ず娘さんの体に杉が合うか?調べました。病院のベッドの枕元に杉のスリット衝立を一週間置いてもらった感想は「問題なし」でした。

  

②次に大事なのは杉の質です。此の度は徳島の自然乾燥の杉を考えていました。山の環境、製材所、加工場、保管場所を再確認の為、現地に行きました。杉のトレーサビリティの重要性は研究会で何度も失敗を通して判っていました。                                                   ③塗料と接着剤は基本使用しないこと
④漆喰塗装は見本を提出して娘さんの了解を得ました。
⑤断熱用の内窓工事は消費税が上がってから補助金利用が得策の為10月以降で考えることにしました。

入居後の娘さんの感想をお聞きするのを楽しみにしています。

[DATA]

分類: 戸建リフォーム。 設計/施工: 吉野山本設計企画