内装だけでなく収納空間の素材にまでこだわったマンションリフォーム

 2013.8.6

 

20年間住み続けられたマンションをリフォームされるにあたり、健康的な住まいをと「もく(木)の会」を訪ねてくださいました。ご夫婦とお子様2人の4人家族でお住まいですが、収納と将来の事を考慮してのリフォームでした。
収納の考え方やキッチンを対面式になどいくつかプランを検討していただきましたが、結局今までの住まい方に近いものに決まりました。

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浴室以外の全面改装で、浴室以外は全て床の段差を解消し、LDK・洗面・トイレの建具を片引戸にしました。床は出来るだけスリッパを履かない生活を希望されているのと、以前はカーペット敷だったこともありフローリングの冷たさを心配されていたので、柔らかく温かみのある杉板を貼りました。
洗面とトイレは床高さも変えなかったので既設のクッションフロアーをめくりコルクタイルに張り替えました。 お子様の2部屋は洋室にし、将来独立された時に一つの部屋にも出来るように造付けの家具で間仕切りました。収納はそれぞれ部屋で確保するようにしました。和室が夫婦の寝室にもなりますが手持ちの家具を置くためのスペースを設けて、障子で間仕切り、落ち着いた空間となりました。またリビングには杉の造り付け家具を設けて本などを収納、カウンターでは書き物も出来るスペースとしました。

また、玄関の飾り棚はケヤキ、キッチンのカウンター・リビングの電話台はホウの木でと川上村木工センターへ一緒に行って選んで頂いた材で製作しました。 建具も杉の節あり材で造り、障子も杉材です。各部屋の壁と和室以外の天井は和紙を貼り、和室の天井は節のない杉板を貼りました。また押入や収納の、壁には桐を、床・中段には残っている杉材を貼り、可能な限り自然素材にこだわりました。

この自然素材に囲まれた空間でより豊かな生活を送って頂けることを願っています。