赤ちゃんのための公営賃貸住宅のリフォーム

 2013.8.2

cs_m02

賃貸の公営住宅のリビングをリフォームした例です。昨年2月に生まれたAちゃんは、生後2か月から咳が出始めて、ひどくなるばかりでした。加えて体に湿疹も出てきました。

考えてみたらリビングはビニールクロスとクッションフロアーで出来たビニールハウスです。ある一日に室内の湿度を測定してみたら20~90%の範囲で変動が見られました。20%だったのは、エアコン暖房を使用した時で、乾燥で目はカラカラです。90%だったのは、親子4人が川の字に寝た朝方で、結露がひどく床に指で字が書けるほどでしたマンションの室内環境は意外に知られていないのではないでしょうか。

さて、賃貸だからと言ってお子様の状況を手をこまねいて見ているわけにはいきません。
急遽、部屋のリフォームを行なうことにしました。 壁には簡単施工のEG-iパネルの桧壁を貼りました。
床は厚さ3cmの杉の置き床としました。
壁は傷を付けないように両面テープとカクシ釘で、EG―iパネルを取り付けました。

約3時間あまりで、ビニール貼りの無味乾燥なリビングが、木の香りのするやわらかな部屋へと変身しました。

お兄ちゃんには、杉の椅子を作ってプレゼントしました。 リフォームを行ない、一番喜んだのはAちゃんでしょう。咳や湿疹が少なくなり、一日中木の床の上でごきげんに遊んでいます。暑い日でも床の上で気持ち良く寝ています。抱き上げてみると杉の床が汗を吸って子供の影が床に出来ていました。

賃貸住宅が子供にやさしい空間に変わりました。

[DATA]

分類: マンションリフォーム。 設計/施工: (有)ホームアイ