子供と妊娠中の奥様の身体を思いやってのリフォーム(羽曳野市)

 2013.7.25

今回リフォームしたのは、寝室10帖とLDK14帖。リフォーム日数は2日のみです。住みながらのリフォームはお客様に負担をかけないよう出来るだけ短時間ですませたいのです。木を使うと日数がかかって当たり前では、 気軽に木をお奨めできません。木の良さを多くの人に体験していただきたい、そんな思いの2日間でした。

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2F東南の角10帖の寝室・ 14帖のLDK

フローリングの上に布団を敷いて親子4人が寝ていましたが、上のお子様(4歳)のアトピー性皮膚炎が就寝中にひどく なる状態でした。子供さんの小さいご家庭では多いようですが、フローリングやビニールクロスなどの調湿できない内装 では、就寝中に人の出す汗で結露が生じ床がべたつきます。そこで、床は3cmの杉の厚板、壁はEG-iパネルを貼りました。 腰壁は大工1人で1時間以内で出来ました。

元々バリアフリー仕様であったので、リフォームにより床を3cm上げると他の部屋とのつながりや建具に支障が出ました。
クローゼットの扉も切らなくてはならなくなりました。これに最も手間取りました。扉は様々なタイプがあるので要注意です。 扉を切らないで全て上にあげる方法もありますが、今回は上がつかえてダメで外れません。現場で扉が切れない(裏の加工が必要) など、大変でした。

扉はMDFなので現場で切断しました。時間をかけて乾燥させた杉は華やかないい色が出ました。杉は軟らかいので施工には気を使います。杉の表面保護は施主が自然塗料を 塗布しました。杉の床に立つと、前のフローリングは固くて冷たくて疲れやすかったと比較できました。

杉の床にして、あたたかいのに涼しく気持ちがいいので、おなかの赤ちゃんにもいいのでは、と思っています。肌触りが良いので、 ゴロゴロと寝転がる暮らしになってしまったそうです。最近、杉から出るセドロールという物質が、人の神経をやわらげ、よく寝られ る効果があることが分かってきました。今まで、杉でリフォームしたお客様がよく寝られるようになった、と喜んでくださいましたが、 それが、セドロールという物質がでているからだ、ということが分かり、喜んでいます。

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分類: 戸建リフォーム。 設計/施工: (有)ホームアイ