半身が不自由になったお父様のためのリフォーム(堺市)

 2013.7.25

脳梗塞のため半身が不自由になったお父様のためにリフォームした例です。

cs_r04hanshin01お父様はもともとは3階建ての2階で寝ていましたが、半身が 不自由になって階段の上り下りが大変になってきたため、1階にお父様専用の部屋を作ることになりました。
左の写真は、出入り口に付けた引き戸です。 杉の3層パネルを利用して作りました。
杖をついて歩くので、部屋に入った後戸が閉めにくいため、自動的に閉まるような金具を取り付けました。 廊下と部屋の段差も無くしバリアフリーになっています。

cs_r04hanshin02夜、トイレに起きることが多くなったため、ベッドの横にお父様専用のトイレを作りました。
ただ、室内にトイレがあるとにおいが気になるのでは、と壁に光触媒で臭いを吸収・分解する塗料を塗りました。 床は、杉の無垢材を貼っています。
トイレ周りは塗れる可能性が高いので、調湿性が少しあり、撥水効果が高いウレタン塗装を塗っています。その下には、フィルム状の床暖房を入れました。

cs_r04hanshin03トイレの目隠しに、杉の床材を利用したパーティションを作りました。
これは、床と天井にU字型の金具を取り付け、それに本実(ほんざね)の床材をはめ込んだものです。この方式だと、好きな場所に好きな長さのパーティションが出来ます。
また、木なので、カレンダーやメモ、写真など、なんでも、押しピンで飾ることも出来ます。それだけでなく、木の持つ調湿作用が室内の湿度を一定に保ったり、木は光を吸収するので、窓からの光をやわらげてくれます。

cs_r04hanshin04トイレのパーティションと同じ方式で、テレビなどをのせる棚を作りました。
パーティションの内側に可動式レールを取り付けたので、棚の高さを自由に変えることが出来ます。 棚の右には、流しがあります。洗面、コップなどの洗い物なども部屋の中で出来るようにしました。その右手にはミニデッキがあり、スロップシンクがあって、汚れ物を洗って干し ておくことができます。
ヘルパーさんの作業も非常にしやすいのでは、と思いました。

[設計 ZERO&NiS(ゼロアンドニーズ) 西野智子]