兵庫県産材を使った岡本の家

2年前より土地を探し、やっとめぐり合えた土地に完成した家は、早起きが気持ちのいい家です。朝起きて、まず2階のキッチンでドアを開けると、神戸の街並み、海、大阪まで 見渡せて、風がフワッと吹き抜けます。家の前の通りでは、朝なのになぜか「さようなら～」 の掛け声。保久良山でラジオ体操をした人たちが帰っていくのです。

L型の変形敷地で建ぺい率４０％、道路側２ｍ・境界側１ｍの壁面後退、という 条件の中で、ローコストを目指して900ピッチの構造としています。

キッチンから和室を望む

和室の下の収納

勾配天井の広々としたリ ビング、朝日の射すキッチンと食卓、和室の床はリビングより４０ｃｍ高くして、引き出し 式の物入れを作り、たたみの下にも収納できるようにしました。リビングの西側には、ロフトを 作り、その下を書斎空間にするなど、いろいろな思いを詰め込みました。２階をリビングとし たことで、とてもプライベートな家族空間となりました。2階の床は桧を張り、床暖房を入れて います。

リビングよりキッチンを望む

バスルームと一体になった洗面

ロフトの下の書斎コーナー

杉を貼った１階の廊下

低金利の融資を受けるために、兵庫県の木材を使用しました。構造材は、県産材を６０％使用しています。 その結果、森林を守り、機構に順応した木材で家を建てられた意義を考えると、採用して良かった と思います。なにより、構造材が現れている間の現場は、とても力強くエキサイティングでした。
妊娠中の設計と出産後の現場通いはとても大変でしたが、事務所の皆さん、現場監督さん、職人の皆さんのお陰で、思い以上のとても気持ちのいい家になりました。9ヶ月の息子は、ハイハイの真っ最中。無垢の木の感触を体中で感じているところです。