コラム - 木の知識 

木について

自然素材は調湿、光や音を和らげる、消臭など優れた効果があるといわれています。その中でも木材は、人の心を和らげ、温かくて変化のある空間をつくる、人に優しい材です。木はそれ自身動くことができないので、周りのものをおだやかにして、環境を守ります。人が木のある環境で和やかになるのは、類人猿の時代から森に住んでいた昔の名残です。

木の魅力

  1. 木は自然のエアコンディショナー
    木は湿度の高い時は湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出し、適度な湿気を保ちます。
  2. カビ・ダニ・細菌を退治する抗菌作用
    木の「精油」がカビ・ダニ・細菌の繁殖を抑制します。
    調湿機能もダニ・カビの繁殖を抑制します。
    家庭のほこりに混じる浮遊大腸菌は、人体の最適湿度では大半が死滅します。
  3. 木は自然の断熱材
    熱伝導率はコンクリートの12分の1。
    (木の細胞内の空気が熱を伝えにくくしているので断熱性が優れているのです)
    木の床が温かいのは、木の優れた断熱性によるものです。
  4. リラックスさせるα波を引き出し、心を和ませる
    フィトンチッドがα波を促す。
    光の反射率は人に快適な50%~60%です。
    超高周波を通し、イライラを防ぎます。
    有害な紫外線反射を押さえる効果もあります。

国産材を使うことについて

日本国内で使用されている木材のなかで、国産はわずか2割です。あとの8割は外国産です。日本は欧米・東南アジアなど世界中から木をたくさん買っています。国産材を使うことは、日本の林業を救い、森林を守ることにつながります。木にも寿命があります。計画的に木を切り、また植えることが大切なのです。

木の上手な使い方

  1. 経済的な材
    国産材は高いと思われていますが、高いのは”無節(むぶし)の材”です。
    実は”無節”も”節あり”も同じ一本の木からとれます。
    節あり材は手頃な価格で手に入り、内装材にはアクセントにもなり、インテリアに面白さがでます。
    子供の脳の発達にもよい刺激になるようです。
  2. 内装材に木を
    身体に触れる床・壁・家具などの内装材に使って、身体にやさしい空間づくりを。
    木の内装は変化に富んだ空間をつくります。
  3. 気候・風土に合った産直材(地元の木)を
  4. 乾燥材
    狂いやそりを防ぐためにも品質のよいもの、乾燥材(含水率15%以下)を使う。
    施工もしやすい。
  5. 塗料や防虫・防腐剤(薬剤)に注意