【報告】高知県での研修を通して

勉強会 2024.1.3

 もく(木)の会では、11月13日~14日 高知県へ高知県産材の知識を深める研修に行って来ました。

 高知県木材協会の方にご案内いただき、高知県の取り組みや施設などをたくさん見学いたしました。

 高知県梼原町森林組合では早くから持続可能な森林経営に取組みFSC森林認証を取得され町の民有林の管理の窓口にもなっているとのことです。  

 高知県森林技術センターでは構造耐力試験や耐震壁ユニットの耐震性、木製品の性能試験などと共に、含水率とクリープ現象の関係や木造建築物の耐久性に関すること温熱や音響等幅広い試験について、説明を受けながら、施設の見学をしました。

 また、隣接する高知県立林業大学校では木材関連技術者の育成についてやCLTの校舎の説明など、それぞれの立場からの話をお聞きすることができました。 

 杉などの赤身の心材は耐久性があり強いと思っていましたが、強度については辺材の方が強く、心材だけを指定されると強度的に対応が難しいこともあるようです。

 高知県は日本有数の森林県で梼原町森林組合を含め、各地域ごとにJAS認定工場を設けられています。乾燥度合によりたわみ量が左右されるので、構造材としての乾燥方法により、含水率やヤング係数がクリアされたJAS材を提供されています。 

 今回の研修では改めて再認識したことや学ぶことも多くありました。

一方向だけではなく広い視野をもって、材の性能や使い方の中で選択していく必要があることを強く感じ、違う観点で木材を見直す良い機会になりました。