大阪・関西万博のユニバーサルデザイン ~障がい当事者が望んでいること~
勉強会 2025.4.16
寒さと暖かさが交錯し春の足音が聞こえてくる季節となってきました。大阪では、いよいよ4月13日より大阪・関西万博が開催されます。
そのような中、もく(木)の会では2月4日(火)に、「大阪・関西万博のユニバーサルデザイン」についての勉強会を開催いたしました。
講師には万博のユニバーサルデザインガイドラインの委員として関わられたNPO法人ちゅうぶの堀篤子氏をお招きしました。


国家事業である万博ですが、2021年9月に発表された万博UDガイドラインは、当事者抜きで作成され、東京で開催されたパラリンピックで検討されたことも反映されていないものだったとのことです。
その後、同年12月に4つの分科会によるユニバーサルデザイン検討会が設置され、3カ月の見直し作業の結果、1800項目にも及ぶ意見が出されました。
分科会は「車いす」「エレベーター/エスカレーター」「トイレ」「カームダウン・クールダウン」について検討が行われ、この4つの分科会を設けたことが見直しにおいて非常に有意義だったとのことでした。
トイレについては、若手建築家の便所の設計についてモックアップを作成し、実際の動きを検証されたそうです。また、発達障がい、精神障がいの方々が刺激の強い施設で気持ちを落ち着かせるためカームダウン/クールダウンルームを設けることとし、設置場所や内装は、遮光性、遮音性、壁にはやわらかい素材を使うなど様々なことについて検討が行われたようです。
当事者が関わることで「アクセンシブルでインクルーシブな博覧会」会場となったのか?
私たちも万博に足を運び万博のユニバーサルデザインも楽しみたいと思いました。
[寺岡春恵]
←pre 住宅における省エネ対策ってどんなこと? | | 賛助会員の横顔「竹内工務店」 next→