天竜杉・桧の苗、山、製材、建物を見学  2004年11月25日~26日

イベント 2004.11.25

いままで木が生えている山の見学にはあちこち行きましたが、杉・桧の苗を栽培している農家の見学は初めてでした。

杉・桧の苗を栽培している農家を見学

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今回見学させていただいたのは、静岡県浜北市の農場。天竜森林組合へ苗を出荷しているところです。
静岡県ではその土地にあった生命力のある木から種を取り、発芽率を調べ、来年の本数を決めて県が 各農家に種を割り当てているとか。左写真の立札には生産者、種の種類、本数などが明記されていました。 温暖化で虫が増えた、動物の被害がある、今年は雨が多くて困った、など、苗の出来はまさに自然に左右さ れるのですが、工夫を凝らして栽培されていました。

新月伐採を行なっているグループの見学

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樹木の生理活動が太陽と月のリズムによって大きく変化し、冬季の新月期に木を伐採すると虫が付きにくくカビにくい、ということを「木とつきあう知恵」エルヴィン・トーマ著などから学んだ天竜地方のグループ「T.S.DRY」の方たちと交流会を行ない、山、貯木場、製材所、新月の木で建設中の現場を見せていただきました。 原木を販売している榊原商店さんには新月に切った木と満月に切った木が展示されていました。丸太にはいつ伐採されたか分かるよう印字されたテープが貼られていました。

天竜市立秋野不矩美術館を見学

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天竜市に生まれた女性画家「秋野不矩」の作品を集めた美術館は、東大の教授・藤森照信氏の設計で、地元の天竜杉をふんだんに取り入れ、あまり加工しないで素材の質感を生かした素晴らしい建物でした。展示は不矩が魅了されたというインドを題材にした絵。心が洗われるひとときを過ごしました。
天竜市はHONDAの創設者本田宗一郎の生まれたところでもあり、本田が通ったと言う小学校跡の内装に木をふんだんに使った幼稚園も見学。