森林環境譲与税活用のための木材利用アドバイザー業務の報告

未分類 2021.12.13

2021年度もあと 3 ヵ月となり 、木材利用アドバイザー業務について振り返ってみました 。
今年度もコロナ禍の影響もあると思われますが、直接市町村を訪問・現地を確認してのアドバイザー業務は少なかったように感じています 。 アドバイスに伺った事項として 、市民が利用するスペースなどでの木製家具の導入や施設などの既設ウッドデッキの張替えなどへの活用について等がありました 。 また、家具の参考図面の提供や屋外での木材利用についての問い合わせなどへの回答なども対応してきました 。
研修の講師も担当し、みどり公社主催の 7 月の森づくりサポート研修については前回報告させていただいています 。

以降、堺市主催の職員対象 研修が開催され 、同市 姉妹都市の東吉野村・奈良県 と大阪府 、そして市の技術職員の方と一緒に講師を担当しました 。これは昨年度から予定されていましたが 、 緊急事態宣言中で延期を重ねて 10 月にやっと開催となりました 。
昨年度、森林環境税・森林環境譲与税を理解し活用いただくための『私たちの暮らしと地球環境をまもるために~森林の役割と木の活用について~』冊子の原文作成を行い、大阪府内市町村に配布されました。
今年度はこれに引き続き、
〇木材を有効に利用するために木についての基礎知識
〇譲与税活用方法として普及啓発事業の提案例
という趣旨の冊子作成を進めています。
これが市町村の担当職員の方々にとって有効な活用の一端を担えればと思っています。

昨年提案した木製の書架(住之江区役所内)

私たちは、今まで使う人や管理者が特定されている住宅や施設の設計等に関わることが多く 、個々で木材活用の提案やその後の維持管理のアドバイスをしてきました 。 木材利用アドバイザーとしては 、不特定多数の方々が利用する公共施設では管理の仕方についてもそれぞれに違っていますので 、その中でも安全性を最優先した選択を求められます 。そのため 、会の中ではそれぞれ担当した事項について情報共有をし 、意見交換を行っています 。今後もできるだけ有効に木の良さを活かした木材利用のアドバイスに心がけていきたいと思っています 。