オンライン勉強会「外皮性能・簡易計算シートを用いた計算法」

勉強会 2021.2.19

2月19日(金)にエンデバーハウス(株)小笠原三千男氏を講師にお迎えし、オンラインによる省エネ計算法の勉強会が行われました。

建築物省エネ法改正に伴い、今年4月から300㎡未満の住宅・建築物を対象に、省エネ基準への適否等の説明を行うことが義務付けられます。この法改正はパリ協定(2015)を踏まえた地球温暖化対策のために国が目標として定めたCO2の排出量を達成するための取組みのひとつです。

今回の勉強会ではこれまでの計算方法に加え新たに追加される「モデル住宅法」を中心に学びました。
「モデル住宅法」は「標準計算(詳細)ルート」よりも簡易ですので、新築住宅計画の初期段階でも仕様(断熱材やサッシ等)が決まっていれば、省エネ
基準をクリアできているか検討できます。
具体的なモデルとして、これから建築予定の住宅の仕様をもとに「モデル住宅法(簡易)」と両方での計算結果を求めました。結果、どちらも省エネ基
準の等級4をクリアしましたが、より詳細な計算を行う「標準計算ルート」の方が良い結果がでました。
「モデル住宅法」は簡易に計算ができる反面、安全側に(厳しめに)判定がでますので、プランが決定した時に「標準計算(詳細)ルート」で再度検討す
ると省エネ基準をクリアしていることもあるようです。

住宅の省エネ性能を高くすれば、住宅を建てる時の初期費用は上がりますが、日々の光熱費は下がりますし、何より持続可能な地球環境を守ることにも繋がるので、これからも関心を持ち続けていきたいと思います。