含水率計を購入・測定してみました(7月26日)

活動報告 2021.7.26

もく(木)の会では家づくりにおいて 、桧や杉などの無垢材を仕上材としてだけでなく 、構造材に使用します 。 山で伐った木はそのままでは水分量が多く 、収縮 ・ 反りなどが起こり 、 建築材料として使用できません 。 そこで 、乾燥が必要になります 。 どの程度乾燥しているかについて数値化したものが含水率です 。
通常は水分を含めない木材重量 全乾重量 に対する水分の割合を表します 。伐採直後の杉の含水率は辺材では 200 を超えるものもあるようです 。 木材はきちんと乾燥することにより 、材の狂いが減り強度も増します 。そこで使用する木材がきちんと乾燥しているか確認できるよう 、以前より検討していた含水率計を購入することになりました 。

今回、もく(木)の会メンバーの高橋空間工房による木造 3 階建ての住宅施工が6月に着工し 、構造設計担当の池田氏が木材の寸法や含水率測定の重要性を説かれていたこともあり 、 購入した含水率計で材を測定することになりました 。
建物全体の設計監理者である メンバーの 青木に同行し 、加工される前のタイミングで 、プレカット工場を訪れました 。 測定したのは 、桧の土台 ・ 大引き ・ 柱と杉の母屋です 。 横架材 は集成材 のため測定しませんでした 。

1 本の材でも測る場所によって多少のバラツキはあるので 、抽出した同一部材の 3 4カ所を計測しました 。結果 、9.3%~17.5%で問題のない範囲でした。含水率は樹種や構造部位 土台 ・ 柱 ・ 梁など によって目標とする数値は多少異なります 。 お邪魔したプレカット工場でも基本的には 、加工前に材の含水率を測り 、高い数値の材は使用しないようにしているそうです 。

無垢材は温かみのある一つとして同じものがないことが魅力ですが、工場生産品のように均質化された性能を持っていません 。 山から家づくりの現場まで、きちんと管理することが大切になります。