賛助会員の横顔 「阪口製材所」  

勉強会 2024.11.14

 賛助会員を訪問し、近況をお聞きする新企画が始まります。

 初回は、奈良県の「阪口製材所」を紹介します。長年、吉野周辺の山林の製材工程をもって木材料を提供し、山側の情報も発信する専門家としてネットワークに積極的に参加されています。もく(木)の会とは、1999年の発足当初から繋がりがあります。

 具体的には、吉野本社・五條事業所・吉野サロン(木の展示・住まいの体験館)を見学。吉野サロンは宿泊体験も可能なようです。

吉野サロン(内部)

 また、近年の試みとして、同敷地内に建つ、
吉野STYLE(吉野の木を使ってリーズナブルな住宅づくりをテーマにしたモデルハウス)にて、ご家族で実生活体験もスタートされていました。

吉野サロンで阪口社長とメンバーで談話中
吉野STYLE (外観)

 広大な敷地(全体で1万㎡を超える)には、様々な樹種(針葉樹・広葉樹)の大量な天然乾燥材のストックを持ち、幅広い要望に対応できる準備があるとのことです。その中には、なかなか手に入りにくい長尺材や大断面材なども含まれています。

フローリング材などは、最終的に低温乾燥も加えるなど、状況に応じた対応が考えられています。大量なストックの大半の在庫位置が明確に把握されており、天然乾燥中の木材への丁寧な工夫も感じられました。

五條事業所の木製トラスの屋根
天然乾燥中のストック材

 一本の木を余すところなくつかうことを目指し、製材だけでなくチップや割り箸工場もあり、羽柄材などの活用もされています。環境づくりが無駄を出さない細やかな対応に繋がっているようです。

吉野サロンのすぐ近くにあるストックヤード

 人に任さない、自分で説明して納得して使ってもらおうとの気持ちからこれまで順調に運営されています。その背景には、製材所が家づくりに参加し、建築家や工務店への窓口となるようなネットワークづくりへの思いがあるとのことです。

           本社・事業所 見学の様子
              お元気なお姿も !

 県内外を問わず吉野材が美しい建築に活かされていることも改めて感じました。大変有意義な時間をありがとうございました。

[梶純子]

今後も「賛助会員の横顔」を続けていきたいと考えています。
ぜひ、楽しみにしていただければと思います。