万博見学記 ~日本館編~

活動報告 2025.10.15

今回は「日本館」について紹介します。

日本館:外観        

日本館は「いのちと、いのちの、あいだに」をコンセプトに、
循環型社会に関する取り組みなどを紹介しています。例え
ば、小さな苗が大きな木に育って、その木で家具を作り、最
後には土に戻って新しい苗を育てる…そんな自然の循環を
体験できる建物は、長方形の木の板560枚を円環状に並べ
「循環」を表現しています。主にCLT(直交集成板)で構成さ
れる「木の板」は、万博終了後に日本各地で建物としてリ
ユースされることを前提に、解体や転用がしやすいよう工夫
されているとのことです。

入場してから玄関までは外周に立っている木の板の間を
通って進みます。通路は緩いスロープで徐々に上っていくの
ですが(勾配5%) 、小さい子供からお年寄り、車いすの人も
みんなで一緒に進むことができます。視覚に障がいがある
人のためには「レールガイド(上記※参照)」が外周の手すり
の下に設置されていて、視覚障がい者が白杖を添わせるこ
とで、迷うことなく前に進めるように工夫されています。

会場で出た生ゴミが微生物により分解して作られた水は
水盤に展示され、電気は館内で使用されます。「火星の石」
も見どころですが、とても真面目につくられた展示だという印
象を持ちました。

[ 山本尚子 ]