共生の森に参加して 2007年2月18日
大阪府主催、NPO大阪府民環境会議が企画運営している「共生の森づくり」のイベ ントに、
もく(木)の会メンバー・会員5名+その家族2名の7名で参加し、大阪の海辺の埋立地に 樹を植えてきました。
「共生の森づくり」とは、大阪府堺臨海部の産業廃棄物埋立処分場を森として整備するために、 平成16年から毎年植林を行い、最終的には大阪湾に甲子園球場25個分の森をつくろうという構 想です。
もく(木)の会では、メンバーがNHKで放送された宮脇昭氏の番組を見て、 「自分たちも日本の森の生態を勉強し、どんぐりを植えては」という発言がきっかけで、 2005年11月に森林インストラクターの案内で橿原神宮へ鎮守の森を見に行きました。 その時、持ち帰ったどんぐりをポットに植えたところ、何本かは芽が出て、20cmほどに育っ ていました。この苗をどこかに植えたいと場所を捜していた時に、この「共生の森づくり」 を知ったのです。
朝10時すぎに現地に集合後説明を受けて、最初に準備体操として「ラジオ体操第2」を 全員でやりました。私は久しぶりに真剣にかつ丁寧に体操したので、準備運動なのに結構疲れ ました。それから、木を植えるために割り当てられた土地の土を、木が育ちやすい状態にする ためにパーライトや肥料を混ぜて土壌改良をするという作業に入りました。事前にどんぐりの苗 を持ち込むことは了承を得ていたのですが、「同じどんぐりでも育った場所によって遺伝子が 違う」「皆さんが持ってきた苗はシラカシが多いですね」とのこと。
大阪府では、箕面と和泉 ・葛城山系のシラカシは種類が違うが、橿原神宮は和泉・葛城山系と同じ種類なので、ここに植 えてもらってもいいでしょう。自分たちが育てた苗を植えた場所がよく分かるように、と特別 にもく(木)の会の場所を用意していてくださいました。
このイベントは「魚庭(なにわ)の 森づくり協議会(事務局JF大阪漁連)」が協力されています。森と海は川を通じ密接に繋がって いる、森が荒れると海にも影響を及ぼすということから、大阪湾を豊かな漁場にするために 、大阪府の若い漁師さんたちが中心になって活動されています。ということで、お昼ごは んのときに、うどんやカレーの炊き出しとともに、大阪湾で捕れた「いかなご」のてんぷらも 美味しく頂くことができました。以前、「森は海の恋人」という気仙沼の牡蠣を養殖している 人が書いた本を読み、仙台の漁業関係者が山に木を植えている、という話を読みましたが、 大阪でも同じような活動があることを知り、うれしかったです。
昼食後作業が再開され、いよいよ苗木を植える作業に入るわけですが、作業の合間をぬっ て順番に、来年以降に植える苗木をつくるべく、ポット鉢にどんぐりを植える作業をしました。
そのときに、平成16年、17年、18年に植えたところを順に見学させて頂きました。作業が終了し たのは3時ごろ。最後に、共生の森の一番標高の高い地点を一般公募で「ちぬみ山」と名づける 、と発表がありました。ちぬみの”ちぬ”は大阪湾南部の古称、”み”は「見る」と「海」の意味が 入っているそうです。その後、全員で記念撮影をし、解散となりました。久しぶりに全身を使っ ての土いじりとなり、楽しかったですが正直くたびれました。
私たちが植えたどんぐりが成長して森の一部になったのを確認できたら嬉しい限りです。
できれば毎年参加をして、成長を見守っていきたいと思います。