体験バスツアー「山の草刈りをしよう!~年輪を調べて木を知る~」 2012年10月13日
平成24年10月13日、さわやかな秋晴れの中、天王寺からバスに乗って河内長野の山へ草刈り体験ツアーに出かけました。
目指す山の麓でバスを降り、大阪府森林組合副理事長の奥野さんより山での作業の注意事項などを聞きました。
2年前に植林した山を目指して山道を登って行きました。
15分ほど登ると、50年ほど前に植林された立派な林がありました。
植林した山に到着。昨年草刈りに来たときは60cmほどだった苗木が1年で倍ほどに成長し、1mを超えていました。 予定では、ここの草刈りをするはずだったのですが、8月に奥野さんたちが蜂の巣がないか見回りをするために草刈りをされ、あまり草が伸びていなかったので、他の場所に移動することになりました。
釜の使い方の指導を受けた後、草刈りを開始しました。小さなお子さんは大人といっしょに刈りました。 生えている草は笹が多く、長い柄の釜を横に払うようにして刈りました。皆が力を合わせたおかげで、予定より早く草が刈れました。
お昼までに時間があったので、草を刈った林の間伐をすることになりました。間伐する木を選び、木にロープを掛けます。奥野さんが見本を示してくださいました。
それに倣って、子どもさんもロープを掛けました。なるべく高い所にロープを掛けると、木が倒れやすくなる、ということで、一生懸命ロープを上げています。
木を倒す方向を決めて、その方向に斜めの受け口を作り、反対側からのこぎりで切ります。
木が倒れるところまでのこぎりで伐ったら、みんなで力を合わせてロープを引っ張り、木を倒しました。初めて伐る木の重みに子どもたちは感激していました。
山を降りた後、木材総合センターに場所を移し、年輪調べを行いました。 あらかじめ準備していただいた木の輪切りを下の方から順番に並べ、1枚づつ方眼紙を置いて、年輪の印を付けていきました。
今回は、下から3.5mづつで輪切りを作ってもらいました。1枚づつ印を付けた方眼紙を下から順番に並べてテープで留めます。
印を付けた年輪を外側から定規でつないでいきます。すべてつなげると、写真のような筍状の図が出来上がりました。
一番下の年輪を数えると、この木が36年~40年生くらいであることが分かりました。4年の誤差ができたのは、芯に近い部分が年輪が分かりにくかったからです。
都会で暮らす子どもたちが、住宅の材料となる木が育てられている山を見、草刈りや間伐体験を通して山の手入れの大変さを理解し、 植えた木が木材となるまでに何十年と時間がかかることを知ってくれたことは、貴重な体験になったことと思います。