コーシャハイツのリノベーションを見学 2012年9月26日
9月26日、大阪市住まい公社が手掛けるコーシャハイツのリノベーションを見学しました。 このハイツは、地下鉄「大阪港」駅から徒歩2分という立地の良さに加え、上層階は海が見えるという心地よさがあります。
しかし、最近空家率が上がってきたため、その打開策として家賃を下げるのではなく、住戸の質を上げることで入居率を上げようと試みたのが今回のリノベーションです。 平成7年築ということで、まだそんなに老朽化していないマンションのため、基本的には水回りは触らず、居室部分を大胆にリノベーションすることで、 若い世代やこだわりを持った方に入居してもらおう、というねらいだそうです。
最初に見せていただいたのは「L字型壁プラン」。居住部分をスケルトンにしてワンルームにしています。床は賃貸住宅にはめずらしい無垢のカバザクラ。 そこにラーチ合板で作ったL字型の置き、ゆるやかに空間を仕切っています。この壁は住人が色を塗ったり、クロスを貼ったり、板を張ったり自由に仕上げることができます。
壁の内側は、棚を取り付けることもでき、モデルルームは食器棚になっていました。 キッチンは既存のものの扉に色を塗り、あたらしい部屋のインテリアに馴染むような仕上げになっています。
片方の壁はあえて仕上げを施さず、ラフな雰囲気になっていました。 この部屋は11Fにあるため、海が目の前に望めます。 住み手がいろいろDIYできるように、リノベーションを手掛けたOpenAが棚やランプ、板などをネットで購入できるよう紹介していました。
2つ目は「アクセントウォールプラン」。 リビングダイニングの壁二面が鮮やかなグリーンに塗られています。 キッチン、クローゼット、デスクがボックス状に切り取られています。 反対側は全面にラーチ板が貼られていて、それがグリーンに塗られているので、レール状の支柱が取り付けられ、好きな高さに棚などを取り付けることができます。
最後に見たのは、「フリーボックスプラン」。LDKの中央付近に壁で囲まれた空間があり、それ以外は何も置かれていません。 どう使うかは、住む人の工夫次第。この部屋は、たまたま角部屋で、冬の天気のいい日には明石海峡大橋が見えるそうです。
従来の賃貸マンションとはまったく違う空間に、新しい可能性を感じました。