―(株)山長商店訪問記―  2006年11月17日

見学会 2006.11.17

南方熊楠顕彰館を見学したあと午後からは、自社の山で育林をし、その木を製材しプレカットまでおこなうという山長商店 を訪ねました。紀州材の良さを知ってほしいと前々から声をかけていただいていたのが、今回やっと実現しました。

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樹齢60年以上の木を伐採し、貯木場へ。構造材はその後、蒸気式乾燥(高温) あるいは除湿式乾燥(中温)を行います。断面120×360mmまでの形状で長さ6mまでのものが、 常時在庫されています。乾燥庫に入る最大長さは9m。住まいをつくるうえで必要な構造材は、 この長さまで乾燥できれば、充分です。
また、プレカットができる最大の断面は、150×450mmということでした。厚板は長さ4m、30mmと39mmの2種類があり、含水率は10%程度までおとしてあります。

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他の産地の材を持ち込んでもらい、プレカットだけするという対応もしているとのことでしたが、山長で依頼するのであれば、たいていの材は揃うので、材を持ち込むことは、運送費等も含めて無駄になるのではないか、材から 一括して依頼することが得策だろうと、個人的には感じました。

 どんな材で構造がつくられていくのか、興味のあるお施主さんがあれば、ひと組だけであっ ても、山から、製材所、プレカット工場まで案内するので来てもらいたい、と社長が話してく ださいました。国産材を消費者に届けたいと、熱心に取り組んでおられる姿勢がわかりました。

<雑感ですが・・> ところで「いがみ」という魚をご存じですか?私は今回の和歌山行きで初めて、食べました。 見た目は美しい魚ではありませんが、田辺では「祝い鯛」のように、お正月の膳に必ずつく魚だそ うです。大きな魚で煮て、にこごりと一緒に食べます。ほろっとはずれる白身はとてもおいしい ものでした。
田辺に行かれることがあれば、是非、どうぞ。