タイアップセミナー「木の家をつくろう!~瓦の葺き方も体験~」 2011年8月21日

セミナー 2011.8.21

8月21日(日)大阪市立住まい情報センターでタイアップセミナーを行いました。今回は153人もの応募があり、抽選で選ばれた31人の子どもたちが木の家を建てる体験と瓦を葺く体験をすることが出来ました。 体験の前に、木の家についてお話をしました。山の木を伐って使うことが山を元気にするんだ、ということを知ってもらいました。

act201108_kawara001

いよいよ木の家を建てる体験です。まず、土台を作りました。柱を立て、梁を架けたところです。もく(木)の会のメンバーが、それぞれの部材の働きを説明しながら作業を進めていきました。

act201108_kawara002  act201108_kawara003

梁の上に束を立て、棟木を載せました。普通は先に屋根を仕上げるのですが、今回は床板を先に敷きます。床板は30mmの厚さの無垢の杉です。

act201108_kawara004  act201108_kawara005

最後に垂木を載せて完成。

act201108_kawara006

完成後、壁の作り方を模型を使って説明しました。壁の模型は、最近の家には少ない「漆喰」や「和紙」で仕上げていて、下地が分かるように斜めに切っています。最後に、障子や格子戸も入れました。 体験の後、ミニチュアハウスの中に入って木の家を体感する子どもたち。とても楽しそうです。

act201108_kawara007

休憩の後は、瓦を葺く体験です。まず、瓦は何からできているか?どうやって作るか?どのくらい長持ちするのか?などのクイズを解きました。そして、瓦のパンフレットを見ながら、淡路瓦工業組合の谷池さんがクイズの正解を説明していきました。

act201108_kawara008

瓦師の興津さんが、瓦を葺く実演をしているところです。腰に道具入を巻き、地下足袋をはいて鮮やかな手さばきで瓦を次々と留めていく姿に、子どもたちは見とれていました。桟瓦を葺いた後、棟に巴瓦や鬼瓦を置いて仕上げるところも見せてもらいました。

act201108_kawara009  act201108_kawara010

谷池さんの説明のなかで、瓦のいいところとして「1枚ずつ交換できる」というものがありました。それを証明するために、興津さんが痛んだ瓦があっても簡単に取り替えられる、というところを見せてくださいました。いよいよ、子どもたちが瓦を葺く体験です。現在は、屋根の上に土は載せず、板の上に防水シートを貼り、桟木を打って瓦を1枚1枚クギで留めていきます。

act201108_kawara013  act201108_kawara012

小さい子どもさんも一生懸命金づちでクギを打ちました。自分たちが葺いた瓦の上に乗ってもいいよ、と声を掛けられると、うれしそうに瓦屋根に乗り、誇らしげにポーズを取っていました。

act201108_kawara014

普段触れることの少ない瓦を葺く体験をし、参加者の瓦に対する印象が変わったようです。日本の屋根を守ってきた瓦の良さを1人でも多くの人が知り、家を建てるときに使ってくれたらと思いました。