タイアップセミナー「木の家をつくろう!~家の骨組みってどんなだろう~」 2012年3月10日
恒例の小学生を対象にした大阪市立住まい情報センターとのタイアップセミナーを行いました。 今回は住情報センターのセミナールームを離れて、もく(木)の会事務局がある南港のATC11階のエイジレスセンターイベントホールで開催しました。 もく(木)の会のセミナーでは、ミニチュアハウスを初代と2代目の2台所有しています。初めての試みですが、その2台のミニチュアハウスを使って木の家をじっくり組んでもらいたい、 そして大阪市南部およびその周辺の子どもたちにも参加をしてもらえればと事務局のあるATCで行うことになりました。
まず、紙芝居でみんなに『地球を守る森と木のお話』を聞いてもらいました。 今、地球温暖化で困っていることを知ってもらい、日本にはたくさんに森があって、太陽の光を十分に浴びた山の美しい緑の木は地球温暖化の原因の一つになっている二酸化炭素を吸ってくれて、私たちの環境を守ってくれていること。 そのためには長い年月をかけて元気な木を育てて、そして伐った木を大切に使うことが地球を守ることになるというお話をしました。
次にミニチュアハウスの組立て方の説明をしました。土台伏図のみ厚紙に、柱伏図、梁伏図、小屋伏図はそれぞれトレーシングペーパーに描いて、重ね合わせると、どんな順番でどの材をつかって組み立てたら完成するかがわかるような図面を作成しました。 その図面と組立てたミニチュアハウスの実物を見てもらいながら、子どもたちに骨組みのしくみや役割と共に組立て方を聞いてもらいました。
その後、いよいよ組立です。2つのグループに分かれてスタッフが見守るなか、自分たちで考えながら組んでもらいました。 土台から組んでいって、柱、梁、棟木・・・床板を張り、垂木をのせて完成です。
みんな組み方もわかってくれていて、とてもスムーズに組立てる事が出来ました。 それぞれが組立てたミニチュアハウスに入って木の感触を感じてもらい、記念撮影・・・そして自分が組んでいない方のミニチュアハウスにも入ってみました。 どっちの木の家の方が良いかな?と聞くと自分で組んだ方の家が良いと答えてくれました。一生懸命組んでくれたからでしょう。
最後に2代目のミニチュアハウスを使って、骨組みが出来た後の家のしくみを壁や建具を入れて説明しました。 建具や壁の入ってからの家も体感し、楽しんでくれました。
セミナー後の質疑応答では、『どちらの家が大きいですか?』との質問に、みんなはどう思うか聞いてみると答えは様々・・『正解は新しい方が少し小さいです』 『どうして小さくしたのですか?』『それはみんなに組んでもらうために運ぶ送料が2mをこえる材料がある古い方は高くつくので、少し小さくしました。』ともく(木)の会の実情を説明する場面も・・・ また『垂木の組み方が違うけどどちらが強いですか?』など、2台を使ったことで子どもたちがそれぞれを比較し、今までにない質問をしてくれました。 また、壁のしくみなどにも関心を持ってくれて、屋根がないのも気になったようで、いろんなことを感じてくれたのではと思います。 これから街で見かける建築中の木造住宅の骨組みや建て方に関心を持ってもらえたらうれしいです。